えこりん村について
「えこりん村」(北海道恵庭市)は、公益財団法人都市緑化機構が主催する「第10回 みどりの社会貢献賞 特別賞」を受賞いたしました。
同賞は、良好な緑地管理や市民開放などによる地域貢献および生物多様性保全などの環境活動で顕著な功績が認められた企業を表彰するもので、「地域社会への貢献」「環境改善への貢献」「先導性・広域性」の3つの審査基準に基づき選定されます。
「えこりん村」は、2006年6月、北海道恵庭市にエコロジーテーマガーデンとして開業しました。敷地総面積150ha。その殆どを農地(畑地)が占め最大1,000頭の羊が放牧されています。 村内には四季折々の花が咲く英国式庭園やキャンプ場、2013年に世界一大きなトマトの木に認定された「とまとの森」などの観光施設があり、近年はSDGs(持続可能な開発目標)をテーマとした教育旅行への対応も行っています。
また、2007年よりスタートした地域の子供(小学3年生~6年生)を対象とした環境教育プログラム「えこりん村学校・えこりん村の子どもたち」は、生命を育む考え方や協調性、食育など、自然との接点を豊かにし、環境と調和した持続可能な循環型社会・文化形成に貢献しています。
審査員より以下の点が評価されました。
- 150haに及ぶ広大な緑地を維持管理し北海道らしい景観を創出している。外食という本業からその上流の農業に目を向け道内や国内の生産者の持続可能な生産手法の開発支援を行 っている点
- バイオガスの利用など資源循環に配慮し、貴重種の保全を図るなど環境問題への意識が高く、自然共生のみならず、脱炭素社会、循環型社会の実現に向けた取り組みを実施している点
- 地域の子供を対象とした環境教育プログラムでは、生命を育む考え方や協調性、食育など、自然との接点を豊かにし、環境と調和した持続可能な循環型社会・文化形成に貢献している点
未来の子供が幸せに暮らすために
「環境負荷を軽減し、持続可能な社会の形成に貢献したい」この想い<えこ>を実現するために、動植物をはじめとする自然環境とのつながり<輪=りん>を大切にしながら展開する小さなコミュニティー<村>。それが「えこりん村」です。
これまで私たちは安全な食を提供し、食を通じて地域や文化が豊かになること、食を育む人とそれを食べる人が共にしあわせになれることを目指してきました。
そのために肉や乳製品をお届けする酪農をはじめ、レストランを自分たちが栽培した花で飾るなど、さまざまな角度から農業に取り組んできました。
さらにレストランから出る生ゴミや家畜糞尿を有機肥料へリサイクル、二酸化炭素の排出を抑える技術開発など環境への負荷を軽減させるエコロジーへの取り組みも行ってきました。
「えこりん村」では、これまで私たちが考え、実践してきた自然への理解や環境問題への様々な対応策、文化的な試み、そしておいしく健全な食の提案などを展開し、「未来の子供が幸せに暮らすために今必要な情報発信をすること」と「お客様に最大のご満足を提供すること」を目指します。
えこりん村の歴史
2006年 | えこりん村開業 |
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2007年 | えこりん村の子どもたち開始 恵庭市内 家庭の廃食用油回収開始 |
2008年 | 「ロズビィのバラ畑」(銀河庭園内)オープン ニュージーランドよりアルパカ4頭導入 |
2009年 | 「とまとの森」 韓国「2009蔚珍(ウルジン)世界親環境農業EXPO」に再現展示 |
2010年 | いきものにぎわい企業活動コンテスト 農林水産大臣賞 受賞(北海道ふゆみずたんぼプロジェクト) |
2011年 | 牧草地の有機飼料の日本農林(有機JAS)規格 認証取得 放牧豚勉強会発足 「みどりの牧場ショー」、「ファームツアー」開始 |
2012年 | 「みどりの牧場ショー」を統合し「銀河庭園&みどりの牧場」へ |
2013年 | 「とまとの森」”The World largest tomato plant” として世界記録に認定 |
2014年 | 環境省北海道地方環境事務所発行 北海道版ESD環境共育モデルプログラム掲載(なたねプロジェクト 見て食べて楽しんで!使った油はリサイクル) 世界の大昆虫展 開催 |
2015年 | 「とまとの森」小学5年生の教科書(教育出版 未来をひらく小学理科5)に掲載 「恵庭環境・エネルギー展」 開催 |
2016年 | ヒツジ最大飼養頭数1,000頭達成 |
2017年 | ニュージーランド ビル・イングリッシュ首相ほか政府・民間企業関係者ら訪問団と北海道 高橋知事来園 |
2018年 | 中華人民共和国 李克強首相、安倍首相 来園 生物多様性アクション大賞2018 つたえよう部門 入賞 (外来種セイヨウオオマルハナバチ駆除活動) とまとの森 2万個 初達成 第1回未来へつなぐ!北国のいきもの守りたい賞 企業部門 受賞(国内外来種トノサマガエルを捕まえろ!活動) |
2019年 | 第6回生物多様性日本アワード 優秀賞受賞(ふゆみずたんぼ 含む持続可能なお米の仕入れ活動) |
2022年 | 第10回 「みどりの社会貢献賞 特別賞」受賞 |